失敗から学ぶ!初めての富士登山

富士山が山開きとなり、登山シーズン真っ盛りですね。ニュースでも取り上げられる機会が増え、多くの方が一度は登ってみたいと憧れる山だと思います。

しかし、富士山登山は決して楽ではありません。
特に初心者にとっては、思わぬ落とし穴が潜んでいることも。

そこで今回は、私が初めて富士山登山に挑戦した時の失敗談をご紹介します。
これから富士山登山を検討している方、特に初心者の方にとって、参考になれば幸いです。

2015年、吉田ルートで富士登山に挑戦しました。

吉田ルートを選んだ理由

吉田ルートは、富士山登山の中でも最も登山者が多いルートです。
山小屋やトイレなどが充実しており、初心者でも比較的登りやすいと言われています。

5合目で仮眠

車で5合目まで行き、夕方に到着。山小屋で仮眠をとりました。
個室ではありませんでしたが、広い空間で寝ることができました。
真夏とはいえ、肌寒かったです。

<失敗1> 夜中に出発?

AM3:00 に起床して準備

出発が遅れた理由

すぐに出発できるように準備していたはずなのに、予定通りにはいかずモタモタしてしまいました。さらに、初めての富士登山で浮かれていた私達は、5合目で記念撮影をたくさんして、さらに出発が遅れてしまいました。

夜中に出発したはずなのに、気が付いたら明るくなってる・・・(-_-;)

5合目から6合目は平らな道が続きます。

あれ? 道が平らなんだけど。富士山ってこんな簡単なの?
「富士山は整備されているから初心者でも登りやすい」よく聞く言葉です。
それを真に受けた私は、頂上までこんな穏やかな道が続くのかと錯覚してしまいました。
そんなわけない(^^;

穏やかな道は20分程度で終わりを告げました。

6合目から本格登山の始まり

初心者の私には急斜面に感じられました。
持って行ったストックはいったんしまい、手と足を使って登りました。
軍手は必須!必ず持って行って下さい!
すぐに写真を撮れるようにと首からかけていたミラーレスカメラもいったんリュックにしまいました。

<失敗2> 休憩しすぎ

富士山には山小屋がたくさんあります。特に吉田ルート。
ベンチがあって、見下ろせばすぐそこに雲海があり、食べ物や飲み物が売っています。
有料ですが焼き印も押してくれます。
もう天国なんです。休憩したくなっちゃうんです。
私たちは全部の山小屋に寄りました。そしてしっかり休憩 (^^;

休憩しすぎると次に行くのが辛くなるし、当然ながら予定がどんどん遅れていきます。
頂上に着いたのは、まさかの16時 ( ゚Д゚)

<失敗3> 登山予定の直前にトレーニング

富士登山の日程が近づいてきて、急にトレーニングしなきゃという気持ちになってきました。
自転車をこぐときに、意識的に少し負荷をかけてみたり。
これは全く意味がない。どころか、逆効果でした。
ただ体を痛めるだけでした。

<失敗4> 食料について

行動食として、おにぎりをたくさん持って行きました。しかし「おにぎり食べたくない・・・」
食べなきゃというのは分かっていたのですが、食べたくないのです。
ゼリー飲料をもっとたくさん持って行った方がよかったです。

山小屋でもいろんな食べ物・飲み物が売っています。
地上で買うよりも値段は高くなりますが、荷物軽量化の為にこちらも利用して下さい。

夢中で登っていたので、食べることを忘れていた?
「お腹が空く前に食べなさい」と登山の雑誌に書いてあったのですが、みごとにハンガーノックになってしまいました。
自分で思っているよりも体力を使っていたみたいです。
途中、ふらっとした時がありました。本当に危ない。
自分だけでなく、周りの人も危険にさらしてしまいます。

「こまめに食べる」「こまめに飲む」これ大事です。

持って行ってよかった食べ物は、まずカルパス
疲れた時は甘い物!と思い込んでいましたが、しょっぱいものが恋しくなりました。片手で食べられるのも便利でした。
あとはゼリー飲料。食欲が無くても手軽に食べられます。
この時は持って行かなかったですが、ハイドレーションも便利です。リュックに入れて長ーいストローで少しずつ飲むことができます。初心者さんこそ持って行ってほしい!

なんとか登頂できました!

なんだかんだありましたが、無事登頂できました。
時間は16時を過ぎていました。
下山の時間を考えるとこれは遅すぎます。
頂上で食べたラーメンは格別でした。真夏とはいえ、とても寒いので少し滞在してから下山に向かいました。

<失敗5> 夕方からの下山

五合目まで3時間半~4時間程かかります。
下山専用のルートを歩くので、山小屋はほとんどありません。
当たり前ですが、富士山には外灯はありません。
真っ暗の中をひたすら、つづら折りでおりていきます。
時間が遅いので人もほとんどおらず、自分のヘッドライトの灯りしかないので本当に恐かったです。

<失敗6> 脱水症状?

下山の途中、体調が悪くなりました。
「気持ち悪い・・・吐き気がする・・・」
もしかして高山病?とも思いましたが、すでに6合目近くまで下山していたので違うと思います。
原因は分かりませんでしたが、おそらく脱水症状だったのでは?と思います。
もともと水分を取るのが苦手な方だったのに、歩くことの夢中になってしまい、さらに水分を取らな過ぎたことが原因だと思います。
あと少しで五合目なのに動けなくなってしまいました。

なんとかゴール

なんだかんだありましたが、21:00頃に無事、五合目に到着しました。
朝3:00に起きて出発してから、長い長い1日でした。
今思えば、反省点だらけです。

<失敗7> モバイルバッテリーが膨張

これは初富士登山の時ではないのですが、持って行ったモバイルバッテリーが膨張して使えなくなってしまいました。
捨てるわけにはいかないし、爆発したらどうしようと不安でたまらなかったです。
これをきっかけに、Anker以外のモバイルバッテリーを買うのをやめました。

<失敗8> 日焼け止めの塗り漏れ

富士山の日差しはとっても強いです。想像の3倍強いです。
出発した時がまだ日が昇る前だったこともあり、日焼け止めを甘く見ていました。
塗り漏れがあり、下山後に皮膚科行きになりました。
日焼けを通り越して、やけど状態になってしまいました。
特に、首の後ろは要注意です。忘れがちなうえに、ずっと日差しが当たっているので。

<失敗9> 登山靴について

現在履いている登山靴は3足目です。
1足目は、「メルカリ」で買いました。何度使うか分からないのでお金をかけたくなかったのです。
長年しまってあったのかキレイな物でした。
これで富士山は無事登れました。でも他の山に登った時に10回くらい転びました。
経年劣化で寿命を迎えていたようでした。
下りは本当に恐かったです。
2足目は、「海外メーカー」の登山靴です。
今度は登山用品ショップで購入しました。セールで安くなっており、憧れのメーカーというのもあって買いました。
お店で試したときはいいと思ったのですが、実際に山に登ってみると親指が当たって痛かったです。
登山した後に爪が剝がれてしまいました。
幅広&偏平足の私の足には合わなかったようです。
3足目、今履いているものは日本メーカーの登山靴です。
下調べしたとにお店で履いて慎重に検討して購入しました。
今のところ、足のトラブルはありません。
メルカリが悪いわけでも、海外メーカーが悪いわけでもありません。
でも、過去の自分にアドバイスできるなら「登山靴はちゃんと選べよ」と言いたいです。

また、一緒に富士登山挑戦した相方は、登山靴風を履いて登りました。
登山靴ではありません。登山靴風です。
富士山から下山した後、靴底がベロンと剥がれてしました。
下山後だからよかったものの、登山中だったらどうしていたのでしょうか( ゚Д゚)

富士山に登るといろんな人を見かけます。
スニーカーや革靴、真っ白なスーツを着ている人も見たことがあります。
よく登ってきたなと思う人もたくさんいます。

それで登れる人もいるかもしれませんが、途中で足が痛くなっても歩かないといけないということをお忘れなく。

最後に

失敗点ばかりお話しましたが、初の富士登山はとてもいい経験でしたし、富士山はとても素敵な山です。
遠くから眺めるのは最高ですが、登るのはもっと最高です。
正しく恐れて、楽しんで富士登山をしてください。
素敵な写真をたくさん取って、素敵な経験をたくさんできますヽ(^o^)丿
let’s enjoy!


意外と持って行ってよかった食料

  • ゼリー飲料 (食欲がなくても食べられる)
  • カルパス (塩分が欲しくなったので)
  • グミ (手軽に当分補給)

忘れずに持って行ってリスト
富士登山の持ち物はいろんな所に書いてあるので割愛しますが、忘れがちな物をまとめました。

  • 軍手 (意外と手でつかむ所、多いです)
  • 薬 (普段飲んでいるお薬のほか、頭痛薬・腹痛止めなどがあると安心)
  • ヘッドライト (夜に歩く予定が無くても必須です。予備のライトや電池もあると安心)
  • モバイルバッテリー (有名メーカーが安心です。富士山で膨張した経験あり( ゚Д゚))
  • 小銭 (キャッシュレス時代ですが、富士山のトイレを使うのには100円玉が必要です)
  • 日焼け止め (うっかり塗り忘れたところは大変なことになります。皮膚科に行った経験あり( ゚Д゚))
  • 雨具 (必ず登山用を!寒い時にはウインドブレーカーにもなるし、防水浸透性が高いので蒸れづらいです。)

あったら便利リスト
必須じゃないけど、あったら便利な物をまとめました。

  • ハイドレーション (こまめに水分補給)
  • 登山アプリ (現在地が分かるし、道迷いも防げます。YAMAP・ヤマレコ・富士山アプリ等)
  • サコッシュ or ウエストポーチ (あめとか、除菌スプレーとか、さっと出せるので)
  • サポートタイツ
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